これから、海上監視レーダーの監視範囲は少なくとも24〜30浬(44km〜56km)となる。船位通報システムが機能していることを前提にしているので、目標船舶の大小を判別する必要は無いこと、外洋に面している沿岸監視であるから船間距離は大きいことからVTS用レーダーのような分解能は不要である。レーダーからの距離44kmの地点で200m程度の分解能を想定すると、アンテナビーム幅0.25度〜0.5度、パルス幅1μs程度を基準とすれば十分と考えられる。ただし沿岸の至近距離で分解能が必要な場合もあるから、0.5μS程度のパルス幅も用意すべきである。